肩と肘とスポーツ整形外科 バーチャルクリニック【たちはら整形外科・肩とスポーツのクリニック】治療方針

治療方針

多くの患者さんが、自分の体のちょっとした異常(たとえば肩甲骨や骨盤の周りの筋肉が硬くなったり弱くなったりしていること)に気がつかないまま無理をしてしまい、その結果として肩の痛みや腰痛などを引き起こしてしまいます。
特に、スポーツ障害では自分の体の異常に対する認識不足とコンディショニング不足が目立ちます。
当院では、自分ではなかなか気がつくことが難しい痛みの原因となっている体の異常を見つけ出し、リハビリ(理学療法)中心に治療していきます。
特に、投球による肩・肘の障害に対してはスポーツ専門理学療法士と共に、競技復帰はもちろんのこと、パフォーマンスの向上をサポートいたします。
投薬や理学療法での改善が困難な患者さんに対しては、MRIなどの精密検査を行った上で、必要であれば体に負担の少ない鏡視下手術などの最小侵襲手術を行い、日常生活やスポーツ活動への早期復帰を目指します。

治療の流れについて

初診

問診にて、困っている症状や職業(デスクワークなのか重労働なのかなど)、スポーツ(レベルやポジション、今後の試合の予定)などの患者さんの背景、当院に求めている治療目標などを詳しく聞きます。
次に全身の診察を行い、症状の原因になっている体の異常を明らかにしていきます。
また、必要に合わせてレントゲンやCTなどの画像診断を行います。
最後に、診断結果と治療方針を説明し、注射や内服薬の処方、リハビリのオーダーをします。

リハビリ

多くの患者さんは機能的な問題をかかえています。
機能的な問題とは、筋肉の柔軟性不足による関節の可動域制限や、筋力低下による関節の安定性低下などです。
これらの問題点を改善させるためにリハビリを行います。
リハビリの内容は一人一人の患者さんの状態に合わせて理学療法士がプログラムを組み立ててくれます。
自宅でのエクササイズも重要になってくるので、セルフリハビリの指導も行います。

再診

ほとんどの場合、リハビリを中心とした保存的治療で症状は改善します。
しかし、靱帯や軟骨などの組織損傷が問題で症状が改善しない場合は、体にとって侵襲が少なく傷も目立たない鏡視下手術にて損傷部位を修復します。

復帰

特にスポーツ選手の場合、復帰後のサポートも重要になります。
コンディショニング不良による再発を防止するためにメディカルチェックを行ったり、パフォーマンス向上のためのトレーニングをサポートします。

FAQ よくあるお問い合わせ

注射や内服薬はどのようなものを使うのですか?
関節周囲に炎症が強く生じている時期には、炎症を抑える効果の高いステロイド剤を投与します。内服に比べて注射の方がピンポイントに炎症部位へ投与できるため高い効果が得られます。注射が嫌な方でなければ、痛みが強い時期は注射を行うことが多いです。糖尿病の方は、ステロイドの投与で血糖コントロールが悪くなる場合があるので、ヒアルロン酸の注射を行うこともあります。また、非ステロイド系の消炎鎮痛薬の内服を併用したり、夜間の痛みのために睡眠障害を訴えている方には睡眠導入剤などを投与します。
注射は痛くないですか?
関節に注射するからといって特別痛くはありません。インフルエンザの予防接種と同じくらいです。
注射をした日はお風呂に入れますか?
普段通りお風呂に入れます。昔は、注射した部位からばい菌が入ると考えられていたので、注射をした日はお風呂に入らないようにと指導している先生もいました。今は、ばい菌が入ることはないとわかっているので、私は水にぬらしても大丈夫ですと説明しています。むしろ、お風呂に入ってリラックスする方が、痛みの原因になっている筋肉のリラクゼーション効果が得られるのでお勧めしています。
患部は暖めた方がいいですか?それとも冷やした方がいいですか?
打撲や捻挫、骨折などの外傷で腫れているときは冷やすのが基本です。また、投手が連投した場合などもクーリングを行います。それ以外は、暖めた方が良いことが多いです。通常、肩の障害やスポーツ障害では筋肉の緊張や硬さが痛みの原因になっていることが多いので、暖めることで血行が良くなり筋肉のリラクゼーション効果を得られるからです。温泉やホットパックなどの温熱療法が効果的なのと同じです。
ステロイド剤は副作用が強いのでは?
大量のステロイドを長期間内服している方は、いろいろな副作用が心配されますが、私が処方する量は少量であり期間も短期間のため、副作用の心配はありません。
リハビリは週に何回くらい必要ですか?
患者さん一人一人の体の状態によって理想的な回数は決まってきます。平均すると週に2回くらいだと思います
MRIはすぐに撮れますか?
MRIは予約制になります。通常は次回の診察に合わせて予約を行いますので、1週間後のことが多いです。緊急性のある場合は当日に臨時で撮像することも可能です。